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Channel: 知平線への知図(未完成)
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ソラニン (2010)

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 学生のサークルで結成した小さな音楽バンドの青春を描いていく。
 
 10代後半から20代前半にかけて、夢と現実のあいだで何かを見つけよう、手に入れようともがき苦しむ、きっと誰もが通る時代がある。
 「夢」のところに色々当てはめて、この時代を表現しようとする作品はいっぱいあると思う。
 中学高校の青春とはまたちがったこのジャンルは、特に今の時代、共感を与えやすいし、自分も然りなのだ。
 
 この「ソラニン」もまた、そういったジャンルになると思う。ただ「夢」へのベクトルは決して強くはない。作中の彼らが選んだ道は夢へ突き進むことではなかったと思う。(悪くいえば中途半端と言われるのだろう。)
 「青春」から「大人」へ移ろうなお微妙な時代であり、そこにはほんのりとした寂しさと虚しさがあって、全体の通奏低音になっている気がする。
 テーマというか、伝えたいことの伝え方が個人的には好きである。ありのままを出している感じで、妙な「リアル」さが同じ時代を生きている自分にはちょっとずしっときたりする。
 
 「答え」がホントにそうなら、種田はああならなかったはずだと思ってしまう。芽衣子はこれから先、種田の「答え」をどう導きだしていくのだろうと思う。ま、「答え」がはっきりしないから面白いんだけど。
 なんというか「開いている」エンディングは好きだ。

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